6月のいちがや合気道クラブ
6月の稽古は、鈴の音に同化する精神統一の訓練を多めに行いました。
鈴の音に同化する。音を聞く。音に同化する。どんどん音が小さくなって
フッと聞こえなくなった瞬間に頭を透明にする。
鈴は仏具を使いますが、合気道は宗教ではありませんのでブザーの音でも
構いません。
この感覚を会得したならば、一教などの技の動きの中でフッと無声の音を
聞く練習をします。相手を投げてやろうとか、関節をとってやろうなどの
「念」が生じないように訓練する一種の練習の方便でもあります。
話は変わりますが6月に岩手県にいきました。師範の講習会で、久しぶりに、
「受けの人を思いっきり投げると かーん と音がする。」という話をきき
ました。この話をはじめて聞いたときは、半信半疑でしたが、その後早稲田
の後輩で吉良君がばんばん投げると受けの人の着地音があきらかに違うとい
う体験をして かーん という音もありだと信じるようになりました。
初めて話を聞いたのはだいたい30年前ぐらいで、当時は首を縮めて聞いて
いたことを思い出します。
以上