合気道 和歌山の杖 独り練習手順表
2018年9月、千葉御宿いしい荘で道場の仲間と剣杖合宿に参加しました。
その中で久しぶりに「和歌山の杖」(和歌山で撮影されたビデオで、植芝大先生が杖の演武をされている10数秒の映像の再現)を行いました。
これは、1a、1bや2といった組杖ではなく、独り用のものです。合気道の杖は型ではないといわれますが、皆で練習する時の方便として、ものは試しと手順表を作成しました。
各自、身長、体重、手の長さの違いや個性があり、まして杖の持ち替えを多用、足捌きも、継ぎ足、回転や転換を使いますので、原理原則はもちろんありますが、動作中の厳密な角度、方向、方角への模倣、こだわりは余り気にしなくてよいのではないかと考えます。複数名で練習するときに、ある程度揃った動きが出来るようになれば便利です。
和歌山の杖 表Ver.1.0
左半身、杖を突きの構え(左手前、右手後ろ)に持ったところから開始。
数歩踏み込んで、後ろ足をボーリングの投球フォームのように前に、大きく踏み込んでしごき突き。(素早く杖を引いて)
たたたっと数歩横に移動しながら、上段に杖を巻き上げる。
足を広げてもう一度、突く。
かかとの後ろで自分の尻を蹴飛ばすつもりで跳躍。(足払いを躱す)
同時に右手と左手を切り替えながら半坐の姿勢に着地し、正面に打ち込み。
半坐のまま、右手で杖の真ん中を持ちながら、あごを上にするぐらい天上を見上げながら、頭上で杖をぐるりぐるりと八の字に回転。
下りてきた杖先を左手(下側)でキャッチ。と同時に、小さく左手で杖を巻く。この時、上で杖先が小さくまわる。
この勢いを止めないように、半坐から立ち上がりながら、杖を大きく右手で振り回し、左手でキャッチ。
(小さく、大きく)
継ぎ足で、右方向に打ち込み。継ぎ足で下がりながら、左下段脇構えに杖を落とす。
左下段脇構えから、杖を右上段(水平)まではね上げる。
その場で左右の手を持ち替え、杖を中段(右側)にくるりと落とす。
跳躍しながら、左右の手を持ち替え、半坐となりながら正面に打ち込み。
なぜか顔と杖先を右に一度向け立ち上がり、正面へ反対の石突き側でポンと突き。
くるりと杖の石突きの先端を270度回転させ、右手(逆手)で八相の構えに移行、左手で杖をキャッチして八相の構えで一旦終了。
(大先生のビデオではこの後、お弟子さんがかかって来て、杖投げに移行しています。)
梶浦真
以上