2025年5月1日気の錬磨inつくば

令和7年5月1日につくばを訪問して、色紙を利用した以心伝心の練習を行いました。

2人で組みます。最初は、例えば青や黄色などとなるべく明るい色の色紙を2枚選んで、送り手側が「送ります」と声を掛けてから、受け手側に自分が選んだ色のイメージを無言で送ります。この方法を始めて教わったのは早稲田大学合気道会の合宿の時でした。そのときの師範の説明では、黒など暗い色はあまり最初は使用しないほうがいいよということでした。

受け手側は、イメージを受け取ったら、それがどっちの色かと頭で考えるのでは無く、自分の感じたままにどちらかの色紙を指さします。

送り手側は、その色があっていれば、「よし」と返事して、外れた場合は、正しい色の名前を言います。

何回も繰り返して行います。まあ、2枚だと確率的に50%、50%なので、当たった、外れたにこだわらず、回数を重ねて行きます。送り手が重要で、いわば送り手はラジオの放送局と同じで、出力電波が弱いとあまり正しい情報は伝わらないのです。相性がいいと50%をはるかに超える正答率を出すことが可能です。なれてくれば3枚、4枚と色数を増やしてみてもOKです。ただし、あまり毎回外れるとやっていてがっかりしてしまうので、2枚から開始するのが良いです。

有線放送といって、送り手と受け手で手をつないで行った方がイメージが伝わりやすいです。慣れてくれば手と手を離して無線放送状態で行うことも可能です。

この練習方法のバリエーションで、ドラえもんの登場人物当て、というものがあり、こちらもやってみました。

理論的にはルパン三世バージョンとか大人向けに色々できるのですが、雑念が混じり易いので実際にやったことはありません。

この練習が合気道とどう結びつくの?という質問がありました。顕幽一如の見えない世界の稽古の入門として良いと考えます。楽しく学べる気の錬磨は、いろいろ自分で工夫できるので面白いです。この日はこの以心伝心の他に、富士山(カレンダーサイズ)の写真を持参して、目線の先に雄大な富士山の写真を実際に見ながら行う座技呼吸法をしました。以上